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子育てグリーン住宅支援事業で新設されたGX志向型住宅とは?

2025/01/16

「子育てエコホーム支援事業」の後継事業として「子育てグリーン住宅支援事業」が報道発表されました。2024年11月22日「令和6年度補正予算案」の閣議決定により始まる本事業の新築+リフォームの総予算は2,250億円規模。前年度から150億円程の増額で始まる予定です。今年度は新たな申請枠が設けられました。前回の子育てエコホーム支援事業と決定的に違う“省エネ”への取り組み強化が見える2025年度。今回の事業の対象物件や申請開始時期?など、疑問点も多いと思いますので順にまとめていこうと思います。(リフォームについても対象ですが、今回は新築についてのみご紹介いたします。)

今までもあった、「長期優良住宅」「ZEH水準」に加え、「GX志向型住宅」が新設されます。補助額なんと160万。「長期優良住宅」「ZEH水準」は今まで通り子育て世帯等1が対象ですが、「GX志向型住宅」は全世帯が対象となります。

  1. 18歳未満の子を有する世帯または、夫婦いずれかが39歳以下の世帯。 ↩︎

新設の「GX志向型住宅」を申請するために必要な条件とはなんでしょうか。

①「断熱性能等級6」以上(UA値=0.46以下 6地域の場合)
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上
③再生可能エネルギーを含む、一次エネルギー消費量の削減率が100%以上

以上が、「GX志向型住宅」の性能基準の条件になります。現在時点では、それ以上の詳細(性能値以外の条件等)が不明です。詳細が発表され次第、随時更新いたします。ただ、一つ目玉の内容としては今回補助額が「160万円」という補助額設定(一戸あたりの加算無しの補助額総額としては過去最大級ではないでしょうか。)となっている点と、『若者・子育て世帯』向けの補助金ではなく、「GX志向型住宅」につきましてはこれから出てくる申請条件含めクリアしていることが前提ではありますが、世帯の制限なく補助金申請が可能である点は大きなポイントとなりそうです。

「ZEH水準」住宅については補助金が大きく減額となり、前年度比50%減の「40万円」となっています。弊社の標準仕様の建物も「ZEH水準」ですので、いよいよ「ZEH水準」の家=当たり前 となってきた事が分かります。今後は、国としても「長期優良住宅」や「GX志向型住宅」への取組みが強化されそうです。

今回、「分譲住宅」の申請が緩和され、新たに「賃貸住宅」の申請も可能となりました。加えて「GX志向型住宅」が160万/1戸と高額なのと、世帯の制限がなくなった事を鑑みると、全体の申請件数は例年と比べて増えると予想できます。総予算は増額されていますが、早期に終了してしまう可能性も十分に考えられますので、「補助金を使って性能の良い家をお得に建てたい!」と考えている方は、予算消化率の推移に注視する必要がありそうです。

新しい「子育てグリーン住宅支援事業」の概要と、新設された「GX志向型住宅」についてご理解いただけたでしょうか?具体的に「ZEH水準」住宅から「GX志向型住宅」にグレードを上げるためにどうしたらよいか?追加費用は?など疑問を持たれた方は、土浦店の西島までお問合せ下さい。(0120-42-7156)断熱性能の計算と、一次エネルギー消費量の計算を自社で行っておりますので、すぐにお答えいたします。

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